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Little Busters! (中編) ◆UcWYhusQhw 【episode7Name-君の名は- ~橘平蔵~】 儂は喫茶店から少し離れた場所で鉄と対峙していた。 儂が乙女から負った傷は致命傷とは言わないが割と重かった。 お陰で体が鈍い。 今の鉄とは五分五分の勝負であった。 鉄も体が鈍そうだ。 彼女も傷を負っているらしい。 「鉄……儂の名前を覚えているか!」 「……」 儂は拳を振り上げながら鉄に問う。 鉄は黙って避ける。 ……やはり駄目か。 鉄を黄泉路に送る覚悟をしていた。 ……しかし儂も人であった。 鬼に成り果てた愛弟子。 それでも彼女を救いたいと思ったのだ。 甘い人間だ。 しかし。 だからこそ。 「鉄! 目を醒ませ! お前は人であるべきだ!」 鉄に人で居て欲しい。 そうさえ思っているのだから。 儂は色恋沙汰はさっぱり分からない。 それ故に対馬レオの死にどんな影響を受けたのかは想像する事ができない。 だが今の鉄を対馬は望みはしないだろう。 鉄が剣を横凪に振るう。 儂はそれをかわし 「鉄、忘れたか! お前が愛した人間の名を!」 「……っ!?」 鉄に語り続ける。 そして鉄が反応が鈍った。 やはり。 狙い目はそこか。 「想い出せ! 愛した人の名を!」 「……うわあぁあ!?」 鉄は乱暴に剣を振るう。 わしはそれを避け続け鉄を見据える。 「五月蝿い……喰われろオオオオオオオ!!!」 堪らなくなった乙女が剣を構えを儂に突撃をする。 だが儂はそれでも鉄を見据え、そして叫ぶ。 「よいか……お前が愛した人の名は対馬レオ! レオだ!」 「……あ……れ……お……あああ……あああああ」 そして ズブリと。 肉を貫く音がした。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode8 私が此処にいる理由~蘭堂りの~】 私はユメイさん、碧さんと一緒に出口に向かって走っていた。 私はただユメイさんに引っ張られたまま走っている。 あの殺人鬼も怖い。 でも今の私の心を埋め尽くされているのは恐怖ではないんです。 埋め尽くされてるのは自分に対しての負の感情で。 私は千華留さん、ユメイさん、直枝さんや皆に護れていて。 私のその優しさだけを受けていて。 でもふとあの会議の時想ったんです。 私の役割ってなんですか?って。 私は千華留さんみたいに頭も良くない。 私は理樹さんみたいにリーダーシップもあるわけじゃない。 私はユメイさんみたいに人を癒す事もできない。 じゃあ私はなんだろう?って。 私は皆に守られているだけなのかな?って。 私はなにができるのだろう。 私はただのお荷物なのでしょうか? 私は優しさに溺れてるだけでしょうか? 私はここに居ていいんでしょうか? ……わかりません。 私一人では。 ……私は。 ……わた…… あれ? 何か物陰から人が動いた? そして風を切る音が。 ドゴッ あれ? 前が……よく見えな…… 視界が閉じて…… 「りのちゃん!?」 「……あぁ」 碧さんの私の呼ぶ声。 ユメイさんの悲鳴。 ああ 迷惑かけちゃったのかな? ごめんなさ…… ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode9 NowhereGirl~杉浦碧~】 「りのさん……あぁ」 ユメイさんの小さな悲鳴が聞こえる。 頭を真っ赤に染めるりのちゃん。 突然の襲撃だった。 気付けなかった。 またわたしは。 路地裏から無慈悲に石を放った少女がこちらを睨んでいる。 いや少女と言うにはおぞましい姿。 いうならば怪人がいた。 「ユメイさん! りのちゃんは!」 「息はあります……けど非常に危険な状態で……」 ユメイさんが泣きそうな声で状態を言う。 よかったしんじゃいないのね。 ……でも、私が気付けなかったせいで。 ……よし。 「ユメイさん。りのちゃんを連れて逃げて」 「……碧さんは……?」 わたしはかわらない。 いつでもどんな時でも。 例えそんなに強くなくとも。 あの時決意したんだ。 わたしは。 だからわたしは! 「……皆を護るんだ! 正義の味方として!」 意志を貫くのみ! エレメントを出して大げさに振る。 さあ。 負けないよ。 りのちゃんもユメイさんも理樹君も。 皆、皆護るんだ! だからわたしはここに居る! 絶対に負けやしない。 「行って! 早く!」 「わかりました……お気をつけて」 ユメイさんがりのちゃんをおぶって逃げていくのを確認して再度構えなおす。 取り敢えずの目標は目前の敵を倒す! 「さあさ、正義の味方参上! いざ尋常に勝負!」 わたしは疾駆した。 皆を護る為に。 正義の味方として。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode10 怪人は冷静に判断する~支倉曜子~】 奇襲は半分成功、半分失敗。 そう怪人は判断すると目の前で喚く女を殺す準備する。 あの幼い女はこのままだと間違いなく死ぬ。 和服の女は逃がしたが今はこの女を殺す。 怪人はそう判断して斧を取り出し構えた。 あの女は何もない空間から武器を出したがさして気にする事ではない。 何があっても怪人は変わらない。 殺す。 その一念を持ちただ駆ける。 心の奥底に想いを潜めて。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode11 譲れない意地にかけて ~大十字九郎~】 俺と理樹は生きるために走っていた。 平蔵さんをおいて。 理樹の顔が何処か暗い。 それはそうか。 仲間を一人置いて逃げているんだから。 「……理樹」 「……九郎さん、僕は……」 「理樹、生きよう。それがみんなの望む事だ」 「……わかってます」 大丈夫だ。 生き残ればきっと。 希望はあるはずだから。 それはおっちゃんに教えてもらったから。 そう思って駆け出す。 が。 パンととても軽い音がして。 俺はそれに察知して避けようとした瞬間掠ってしまった。 その途端俺の左肩に熱がでる。 ほとばしる鮮血。 「っあ!?」 「九郎さん!?」 ……撃たれた? 何処から? そう疑問に思った瞬間物陰から現れる人。 金髪のポニーテール。 不敵に笑って 「やれやれ、やっと見つけたよ」 くるくると銃を廻し言う。 不味い……襲撃者が他にもいたのかよ! ……どうする? 俺。 襲撃者との距離は10メートルもない。 逃げ切る事は無理だろう。 戦うとしても。 2対1だが襲撃者の見のこなしは圧倒的。 ぶっちゃけると勝てる気がしない。 ……あれ? 絶体絶命? うそーん。 ……ええい、冷静になれ俺! 俺は何を頼まれた? あの骸骨がおの主人を想う男に。 護って欲しいって。 なら。 答えは出てるじゃねえか。 俺もそうしたい。 ああ、膝が震えるよ。 だけど! 「理樹……お前は逃げろ。俺は一人でこいつを何とかする」 「……え?」 ここで男を見せないでどうするよ! 俺! 理樹は護り通す! 絶対だ! 理樹は希望だ! ここで死なせたり絶対させない! 「そんな九郎さんは!」 「……いいから行け! ハサンさんにも言われてるだろ! お前は生きろ!」 「……でも!」 「ああ……さっさと行けーーー! 生きて生き延びろ! 反論は許さん! お前が生きなきゃいけないんだよ! 俺はお前を生かす!」 理樹が食いつく。 でも俺だって譲れない意地って物がある! 正直ビビってます。 でもここで折れたらおっちゃんにあわす顔がない。 だから俺は意地を張る。 「行け……理樹。生き延びろよ……絶対にな……じゃあな」 「……く……ろうさん……」 理樹の背をバンと押す。 理樹はその拍子に走り出した。 泣きながら。 おう。 それでいい。 生き延びろよ。 理樹。 「随分とセンチメタルだね……お涙頂戴ってか……下らない。お前ツヴァイって男知ってるか?」 「知らん!」 「そうか……じゃあ死んでくれ」 「絶対にノォ!……いやほんとうに」 ああ。 やっぱこええわ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode12 セイギノミカタとして~杉浦碧~】 「ハッ! こんなもん? 甘いよ!」 「…………」 怪人が放つ斧を裁き私は戟を振るう。 戦い自体はわたしが押しているが責めきれないと言う状況が続いてる。 ユメイさん達は逃げ切れただろうか。 ならそれでいい。 勝つ事じゃない、わたしは皆を守りきればいいのだから。 それにしても目の前怪人の不気味さがわたしを恐怖させる。 何が少女をこんな姿に豹変させたのだろうか? 殺し合いはこんな少女まで豹変させるのか。 なら止めなくちゃね。 それがわたしの役割だから。 「てやーーー!!」 「…………!?」 わたしは戟を横一閃に切りつける。 怪人はそれを受けるが受け流す事ができず吹き飛ばされる。 今が狙い目。 わたしはそのまま追い討ちをかけようとするが 「…………」 「な!? つ……うわぁあ!?」 怪人が急に放ってきた物。 それをはじき返すとそれは割れなんともいえない刺激臭と共に液体が溢れた。 それに驚き私がひるんだ隙に逃げる怪人は逃げ出した。 だけどわたしはそれを追うことはしなかった。 そしてわたしはそのまま出口に向かう。 護れればいい。 仲間を。 皆を。 正義の味方として。 それが杉浦碧としての役割。 だからわたしは…… ――例えそれが自己満足や欺瞞に満ちたものでもかい?―― ええ、例えそうだとしても。 わたしは皆を守りたい。 罵られる事になっても。 道化だとしても。 それが杉浦碧の生き方 ……行こう。 セイギノミカタとして わたしは生きるんだ! 【F-7 街中/一日目夕方】 【杉浦碧@舞-HiME運命の系統樹】 【装備】:不明、FNブローニングM1910(弾数7+1) 【所持品】:黒いレインコート(だぶだぶ)支給品一式、FNブローニングM1910の予備マガジン×4、 恭介の尺球(花火セット付き)@リトルバスターズ!ダーク@Fate/staynight[RealtaNua]、 【状態】:健康、十七歳、 【思考・行動】 0:正義の味方として生きる。 1:意志を貫く。 2:美希のことが心配。合流したい。 3:反主催として最後まで戦う。 4:知り合いを探す。 5:羽藤桂、玖我なつきを捜しだし、葛のことを伝える。 6:仲間との合流。 【備考】 ※葛の死体は温泉宿の付近に埋葬しました。 ※理樹のミッションについて知りました。 ※理樹と情報交換しました。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode13 汝、無垢なる刃、無垢なる思い ~大十字九郎~】 「ガッ……!? 今畜生が……!」 「……中々しぶといね。そこまでして理樹って奴護りたいかい?」 戦闘が始まってからやっぱりと言うべきかかなり劣勢である。 ぶっちゃけ負ける気しかしない。 肩に銃創。 脇腹と足にも銃弾が掠った。 加えて腹を蹴られ滅茶苦茶痛い。 背中にも打撲が。 意識が朦朧とする。 ……いっそ一思いにやってください………… ……兎も角理樹は護れたろう。 時間は稼げた。 分にすると5分…… ……あれそうでもない? ま、まあ逃げれただろう。 「理樹って奴そこまで大事かい?」 「……ああ。あいつならきっと希望を繋いでくれる。あいつは俺らの希望だ」 数々の絶望を味わってきたあいつなら。 きっとどんな時でも進んでくれると信じられる。 だから。 「俺は今この場所で戦っているんだ! あいつを守る! この命にかけて!」 俺はここに居る。 この島から脱出する為に。 例えどんなに情けなくても。 未来に繋げる為に。 俺はここに居る。 「だから絶対! 俺は! 護るんだ! あいつを!」 「馬鹿らしい……ん?……ふふ、面白い事思いついたよ」 金髪の女はなにかおもいついたような顔をした。 何だ? 途端疾駆。 俺の腹元に潜り込み 「うご!?」 鳩尾に強烈なアッパー…… そして背中に衝撃。 「気が変わった……後で面白いもの聞かせてやるよ」 なんだ、それ わかんねえよ ここで死んじまうんだから。 ……ここまでか…… 理樹は……護れた 後は頼んだぞ。 お前が希望なんだ。 お前が頑張るの遠い空の果てで見てるから ……おっちゃん、悪い、存分にもはやくそっち逝った。 …………ああ。 ……やっぱ逝きたくなかったかも…… ……俺は金髪の女が笑いながら去るのを見て。 意識を手放した。 ……ア…………ル…… 【F-7/遊園地/一日目夕方】 【大十字九郎@機神咆吼デモンベイン】 【装備】:キャスターのローブ@Fate/staynight[RealtaNua]手ぬぐい(腰巻き状態)、バルザイの偃月刀@機神咆哮デモンベイン 【所持品】:支給品一式、アリエッタの手紙@シンフォニック=レイン、凛の宝石7個@Fate/staynight[RealtaNua] 木彫りのヒトデ7/64@CLANNAD、物干し竿@Fate/staynight[RealtaNua]、タバコ、木彫りのヒトデ3/64@CLANNAD 加藤虎太郎の眼鏡、トランシーバー(故障) 【状態】:気絶中、肉体的疲労(大)、背中に重度の打撲、全身に複数の打撲、肩に銃創、脇腹、右足に浅い銃創 【思考・行動】 0:気絶中 1:アルと桂、奏を捜索。 2:人としての威厳を取り戻すため、まともな服の確保。 3:アル=アジフと合流する。 4:鉄乙女を打倒する 5:虎太郎の生徒達を保護する。 6:ドクターウエストに会ったら、問答無用で殴る。ぶん殴る。 【備考】 ※千華留、深優と情報を交換しました。 深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。 ※理樹の作戦に参加しています。 把握している限りの名前に印をつけました。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode14 ヒトとして、恋する乙女として ~鉄乙女~】 ああ。 渇く。 全て。 全て。 何だろう。 飢えと渇きが止まらない。 剣から出る光は前より弱いし。 これも飢えのせいなのか? 分からない。 苦しい。 そして先程から揺さぶる顔。 何処かで見たような顔。 何だ! 何なんだ。 何処かで見たような顔。 何だ! 何なんだ。 出る様で出ない。 いい目の前の獲物を食らえ。 それが一番だろう? 「鉄! 目を醒ませ! お前は人であるべきだ!」 人? おかしい事をいう。 さあ食事を…… 「鉄、忘れたか! お前が愛した人間の名を!」 「……っ!?」 あい……した? 私の愛した人間 ああ またあの顔が。 止めろ。 止めてくれ。 何だ。 なんで今更こんな事思い出してしまう。 違う! 違う! 飢えを満たせば! こんな事思い出さなくていい! 思い出さないほうがいい! 思い出したら…… 思い出したら…… 崩れてしまう…… 「想い出せ! 愛した人の名を!」 「……うわあぁあ!?」 私は乱暴に剣を振るう。 ああああああ。 言うな! 言うな! 今まで! 私は! 私だ! ただ強者を屠って。 食らえばいい! それでいいんだ! 思い出したくない! ああ。 止めろ! 止めろ! ああ! 「五月蝿い……喰われろオオオオオオオ!!!」 堪らなくなった私は剣を持ち突撃する。 止めろ。 止めてくれ。 わたしはこの衝動に身を任せればいい。 喰えばいいのだ。 そうすればいい。 そうすれば何も考えなくていい。 だから だから…… 「よいか……お前が愛した人の名は対馬レオ! レオだ!」 あ。 ああ。 ああああああああああああああああ。 レ オ。 ――乙女さん――― ああああああああああ。 止めろ。 ああああああ。 「……あ……れ……お……あああ……あああああ」 私は全てを振り切る思いで。 剣を突き刺した。 嫌だ。 想い出したくなかった。 何も。 気付いていたのだ。 ……私は。 あの狐を食らった時に。 思い出してしまった。 判断能力が戻ってしまっていた。 自分がヒトをやめた事に。 異常である事に。 でももう戻れない。 だって沢山の罪を犯した。 ヒトの美味しさを知ってしまっていたから。 ああ。 ああ。 だから閉じ込めた。 レオという想い出を私がヒトであった時の全ての事を閉じ込めたのだ。 無理やり忘れて。 でも。 でも。 私はもう戻れない。 だから。 だから。 館長までも刺した。 ああ。 飢えを収めるにはヒトをくわらなければいけない。 どんなにそれがいけない罪でも。 私が生きるためには必要なものだから。 何故だろう。 ああ。 私は ……いい、もう一度忘れよう。 鬼なら鬼らしく。 全てを忘れて。 愛した事も忘れて。 それが一番だ。 なあ。 レオ。 それがもう……私のいき方なのだから。 バシンッ! え? 「この大馬鹿者……やっと想い出したか。お前はヒトとして生きなければならぬ」 え? 嫌だ。 怖いんだ。 己の犯した罪が。 レオに。 許してもらえるわけがない。 「怖いんだ……私が……どんなに思ってもこの衝動は抑えられない……自分の罪が重い……」 ポツポツと語りはじめる。 私はあの狐を食べてから思い出していた。 何か不思議な力を感じていた。 そしたら思い出し始めてきた。 私が異常なことを。 でもこの人を喰う衝動は抑えられなくて。 自分がその衝動を抑えるために罪を犯してたことを隠したくて。 ただ本能に身を任せた。 恐怖のあまり。 それが最善だと想い…… 私は…… 「なあ乙女……お前は後悔してるか?」 後悔? 今の私はどうなのだろう? よくは分からない。 でも。 「御免なさい……ごめんな……さい」 謝りたかった。 食べてきた者たちに。 私の罪を。 自分が生きるために他者の命を奪わないといけない矛盾。 私はそれを今更ながらに思い出して。 ただ。 謝りたかった。 「それでいい……乙女。それでいいんだ……対馬じゃなくて悪いが……」 そう言われて。 そっと。 抱きしめられた。 ああ。 あああああ。 あああああああああああ。 「御免なさい……御免なさい……ああああぁあぁぁぁああぁあぁぁぁあああああああ」 涙が。 溢れた。 ただ。 ただ。 哀しいぐらいに。 「大丈夫だ……乙女。それならまだ戻れる。戻れるんだ、その心と対馬への思いがあれば……ヒトに」 ああ。 レオ。 レオ。 私はいいのかな? 生きて。 生き続けて。 鬼じゃなくて。 ヒトとして。 もう忘れたりはしない。 鉄乙女。 対馬レオに恋した乙女として。 許してもらえるかな? なあ。 レオ。 ――勿論、大好きだよ、乙女さん――― ああ。 ああ。 「愛してる……レオ」 だけど ――それを神は許さない―― ドンという凄まじい音。 何かが発射される音。 そして 「乙女! 危ない!」 私の事を押す館長。 そして 「おおおおおおおおお!?」 何かの爆発音。 その発射先には…… 死を告げる。 包帯とトレンチコートの 死神が居た。 174 Little Busters! (前編) 投下順 174 Little Busters! (後編)
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Rockstar Busters! 「リトルバスターズ!」の楽曲をMintJamがハードでロックにアレンジしたアレンジアルバム。2008年8月15日に、Key Sounds Labelよりリリース。 ・収録曲 1. Little Busters! 原作詞・作曲 麻枝准 編曲 TERRA・a2c 2. MY BRAVE SMILE 原作曲 PMMK 編曲 setzer・a2c 3. デーゲーム 原作曲 折戸伸治 編曲 TERRA TERRA曰く、サブタイトルをつけるなら「昼間から飲酒mix」。 4. Mission possible ~but difficult task~ 原作曲 折戸伸治 編曲 setzer 5. 勇壮なる闘い 原作曲 戸越まごめ 編曲 setzer setzerがベースを担当している。 6. 遥か彼方 原作詞・作曲 麻枝准 編曲 setzer setzer曰く、冬っぽいアレンジを試みたとのこ。 7. 伝えられないメッセージ 原作曲 Manack 編曲 a2c 8. たったひとつの魔法の言葉 原作曲 PMMK 編曲 a2c この曲では4本のギターを用途に応じて使い分けている。 09. 光に寄せて 原作曲 折戸伸治 編曲 TERRA 10. Alicemagic 原作詞 都乃河勇人 原作曲 折戸伸治 編曲 a2c 11. Little Busters!(Little Jumper MJ cover) 編曲 TERRA・a2c 12. Little Busters!(MJ cover off vocal) 前曲のカラオケ版。
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Little Busters! (後編) ◆UcWYhusQhw 【episode15 KILLERMACHIN ~支倉曜子~】 怪人は碧との戦いから撤退した後思案していた。 やはり武装が足りない。 何か強大な武装が。 難敵を仕留めるには。 強大な武器が必要である。 それ故に怪人は探索した。 強大な武器を見つける為に。 そして彼女は見つけた。 最強に等しい武器を。 あった場所は喫茶店。 直枝理樹が集まった場所。 そこにある源千華留のデイバック。 そうその中にあったのは RPG-7V1。 歩兵携行用対戦車擲弾発射器。 彼女はそれを手に入れたのだった。 しかし彼女はそれ大して喜びを感じる事もなくただ淡々使用方法について確認する。 やがて彼女の元に聞こえる声達。 怪人はその音を聞きそっと近づく。 そこには男と女が。 なにやら深い話をしているようだが怪人は気にしない。 怪人は準備する。 二人を屠る準備を。 手にしたばかりのRPGを構え。 やがてその二人向け 何の感情もなく。 何のためらいもなく。 トリガーをひいた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode16 まもりたいもの ~橘平蔵~】 体が痛む。 乙女を抱きしめた時指された場所から血があふれ出しているのを儂はあえて言わなかった。 致命傷である事を知っていたのだから。 いずれ死に到るだろう。 それなのに何故か穏やかだった。 乙女を戻せたからだろうか? それとも直枝が居るからだろうか? 分からない。 それでも儂の心がやすらいだ。 ああ。 乙女。 お前はヒトとして生きればいい。 そう思った先見えたのは女子がこちらに向けて爆弾を放つ姿。 儂は咄嗟に乙女の背を押す。 儂は助からないだろう。 しかし。 それでも。 乙女を救える。 護れる。 そう思っただけでも心が安らいだ。 そして 「おおおおおおおおお!?」 着弾。 しかし何故かまだ生きていた。 もう体は動かないに等しいが。 だがその女子は次は乙女を狙う。 駄目だ。 護らなければ。 儂は。 儂は。 動かない体を必死に動かして。 乙女を庇うかのように抱きしめる。 どうか。 生きて欲しい。 「……おと……め……い……き……よ……ヒト……して……立派に……胸を晴れるように」 最後に見えたのは乙女の頷く姿。 儂はそれを笑い。 そして目を閉じた。 訪れた爆発音に。 乙女を守れた事を誇りに思いつつ。 橘平蔵。 我が人生に悔い無し! 【橘平蔵@つよきす-MightyHeart 死亡】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode17 MightyHeart~いつもの恋心~ ~鉄乙女~】 私は護られていた。 私は生きないといけなかった。 ヒトとして。 館長の為にも。 レオの為にも。 私は。 だから 生きなきゃ 生きなきゃいけないんだ。 護れた。 館長はもういない私は底から這い上がるように出る。 私は生きなきゃ。 罪を背負って。 館長の命も背負って。 この恋心を大切に。 私は。 やっと やっと 未来を見つけられたのだから。 生きる意味も。 全て。 全て。 だから私はヒトとして生きなきゃ。 だから…… 不意に顔を上げる。 そこにおごましい顔の女の子が。 私の首に振り落とされる斧。 ザンと音がした。 ああ。 ああ。 終わった……のか? レオ レオ わたしはこれでよかったのか? 生きないといけないのに。 罪も償っていないのに。 私は誰よりもヒトとして生きなければならないのに。 レオ…… ――いいんだよ、乙女さん。頑張ったからその想いが心があれば大丈夫――― そうなのか? いいのか? 私は…… ――うん、いいんだ―― ああ ああ そうか。 なあレオ。 最後に。 最後に一つだけ。 この言葉だけ ――何?――― 「―――――愛してる、レオ」 【鉄乙女@つよきす-MightyHeart- 死亡】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode18 胸の奥底に眠る本当に大切な感情 ~支倉曜子~】 怪人はただ深い森の中を歩いていた。 2人も屠った。 高望みはしない。 それ故にもう遊園地から離れていた。 怪人は二人の首輪と支給品を回収した後彼女は北進していた。 怪人が殺した女の最後の呟き。 彼女にとって何の価値もない。 ただ彼女は殺すために進んでいる。 だが。 (…………………………………………太一) 心の奥底に「支倉曜子」の残骸をしっかり残して。 怪人は進む。 【E-6 森/1日目 夕方】 【支倉曜子@CROSS†CHANNEL~toallpeople~】 【装備】:斧、投石器、全身に包帯、トレンチコート(男物)、バカップル反対腕章@CROSS†CHANNEL、オペラグラス 【所持品】:石材2個、、首輪4つ(蒼井、向坂、橘、鉄)、工具一式マスク・ザ・斉藤の仮面@リトルバスターズ!木彫りのヒトデ×1@CLANNAD :カリバーン@Fate/staynight[RealtaNua]真っ赤なレオのデイパック、斬妖刀文壱@あやかしびと-幻妖異聞録-、ドラゴン花火×1@リトルバスターズ、支給品一式、木彫りのヒトデ2/64@CLANNAD、怪盗のアイマスク@THEIDOLM@STER、RPG-7V1(1/1)@現実、OG-7V-対歩兵用弾頭x3 【状態】:肉体疲労(大)、右半身大火傷(処置済み)、胸部に激痛(処置済み)、右目が充血(視力低下)、髪を切りました 【思考・行動】 基本方針:太一の為に、太一以外を皆殺し。 1:ゲームの参加者を見つけたら殺す。 2:人間でなくとも生きているなら殺す。 3:動いたら殺す。動かなくとも殺す。 4:話しかけてきても殺す。無言でも殺すし、叫んでも殺す。 5:泣いても殺す。怒っても殺す。笑っても殺す。 6:投石器で殺す。なくなったら斧で殺す。殺したら相手の武器を奪ってそれでまた他の人間を殺す。 7:遠隔爆破装置を作成し、任意のタイミングで交通・通信網を分断、電力を遮断して殺す。 8:北進して殺す。 9:殺す。 10:(…………………………………………太一) 【備考】 ※登場時期は、いつかの週末。固定状態ではありません。 ※佐倉霧、山辺美希のいずれかが自分の噂を広めていると確信。 ※支倉曜子であることをやめました。 ※「ゲーム」の主催者は脱出も想定していると考えました。 ※G-4変電所の周囲に無数のブービートラップを仕掛けました。 ※ドライの能力のみを信頼、確実に殺せるその時までは援護する意思があります。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode19 強く、強く ~ユメイ~】 「りのさん……しっかり……あぁ」 わたしはりのさんを抱いて駅に付きそのままに電車に乗り込んだ。 りのさんの傷は深く息があるといえとても危険な状態だ。 髪の毛を染める赤い血が凄く痛々しい。 力で回復させても意識がない。 「……そんな、どうして……」 どうしてこんな事に。 先程まで皆さんと笑いあっていたというのに。 それが泡沫の如く消えた。 理樹さんや九郎さんは大丈夫だろうか? もしかしたら皆…… 「……あぁ……駄目」 そんな事なってはならない。 そんな悲しい事。 絶対…… ……絶対。 でも余りにもわたしは無力で。 「わたし……は」 強く とても強く 願う。 皆の無事を。 私には願う事しか今は出来ないから。 そして。 もっと。 もっと。 欲しい。 皆を守れる力を。 そっと。 そっと。 心に誓う。 夕焼けに照らされる電車の中で。 【C-7 電車内/一日目 夕方】 【ユメイ@アカイイト】 【装備】:エクスカリバーの鞘@Fate/staynight[RealtaNua]、 【所持品】:支給品一式×3、メガバズーカランチャー@リトルバスターズ!、光坂学園の制服@CLANNAD 木彫りのヒトデ4/64@CLANNAD、包丁@SchoolDaysL×H、ガイドブック(140ページのB4サイズ)、 【状態】:霊力消耗(中)、肉体的疲労(中) 【思考・行動】 基本方針:桂を最優先で保護する。他の仲間達も守る。 0:強く……強く。 1:桂、烏月を捜索する 2:怖くても、守る為に戦う。 【備考】 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。 深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。 ※仮面の男(平蔵)は危険人物には違いないと思っています。 ※エクスカリバーの鞘の治癒力は極端に落ちています。 宝石などで魔力を注げば復活する可能性がありますが、幾つ使えばいいのかなどは不明です。 【蘭堂りの@極上生徒会】 【装備】:メルヘンメイド(やよいカラー)@THEIDOLM@STER、ドリルアーム@THEIDOLM@STER 【所持品】:支給品一式、ギルガメッシュ叙事詩、地方妖怪マグロのシーツ@つよきす-MightyHeart- 騎英の手綱@Fate/staynight[RealtaNua]、ドッジボール@つよきす-MightyHeart-、縄 木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD 【状態】:気絶中 後頭部打撲 貧血気味、右足に銃創(治療済み。歩く分には大きな支障は無いが、激しく動き回るのは困難)、 【思考・行動】 基本:殺し合いはしない。ダメ、絶対。 0:気絶中。 1:千華留さん、理樹さんと一緒に行動。 2:奏会長、プッチャン、桂ちゃん、クリス、リトルバスターズメンバーを探す。 3:リトルバスターズとして行動する。 【備考】 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。 深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。 ※恭介からの誤情報で、千羽烏月を信用に足る人物だと誤解しています。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode20 ともしび ~直枝理樹~】 僕は。 ただ皆に生かされて。 それでもなお進み続けている。 僕は無力なのかな? 結局九郎さんに助けられて。 希望……か。 少し重たいなその言葉が。 強くのしかかって。 リトルバスターズ。 皆が希望を託してくれた。 だから僕は生きなくちゃいけない。 生きなくちゃ。 ねえ。 鈴。 謙吾。 生き…… パン え? 僕の腹から溢れる鮮血の華。 そこから燃え上がる火 熱い…… 「……かふっ!」 口から溢れる血。 あ。 撃たれちゃ……た。 「……ったく、クドリャフカで先回りしたのはいいがもう少し扱い易くならないかねぇ」 目の前にあらわれるあの金髪の人。 ああ。 残念だな。 ……ここで終わりなのかな? ハサンさん、御免生きれなかったよ。 無力のままだった。 僕は。 でも何処かやすらかで。 ああ。 このまま逝けたら。 うん。 大丈夫。 リトルバスターズはきっと皆が継いでくれるから。 仲間達が。 この島で出来た仲間たちがきっと。 「なんで……死ぬのにそんなに笑顔なんだい?」 「……きっと皆が意思を継いでくれるだから……安心できるんだ」 「……そうかい……でももしその仲間が全員死んだら?」 え? え? まさか。 そんな…… 「え……まさか」 「まさかだよ……お前の仲間は全滅した」 あ…… 九郎さん 千華留さん りのさん ユメイさん 平蔵さん 碧さん あ…… そ……んな。 じゃあ……継いでくれる者も居ない? ああ。 ああ。 僕は。 何を。 「あああ……うわああああ」 そんな。 僕は何の為に頑張った? 僕は無力ではいけなかった? 皆に助けられた命を無駄にしたのか? ああ ああ リトルバスターズ。 崩れてゆく。 僕は…… 僕は…… 何の為に頑張ったのだろう? 「……じゃあな」 女の人が去っていく。 もう良くは見えないけど。 ああ。 なんて無力。 そんな。 何ものこらない。 鈴。 僕は 僕は…… 誰よりも。 何よりも。 生きなきゃ駄目だったんじゃないか? ああ。 ただ後悔だけ募っていく。 涙すら出ていく。 嫌だ。 終わらせたくない。 物語を。 リトルバスターズを。 願っても。 願っても。 無理なのに。 ぼくはそのままともしびだけが消えていくのを感じた。 希望が―――― ――――崩れた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode21 全てを殺戮の意志に変えて ~ドライ~】 (ちっ……一人殺しただけなのに……なんか落ちつかねぇ) あたしは理樹という少年を殺した後ただ歩き続けていた。 あたしが九郎という男を見逃して理樹という少年を殺したのはほんの遊び心。 必死に護ろうとした人物が死んだのを知った時あいつはどんなうごきをするか。 そんな事を考えて殺した。 だがなんだ? この落ち着きのなさは。 やっと一人殺したのだ。 全くなさけない 「……ちっ……いいさ。どっちにしろ。殺しつくす。変わらない怜二も。皆。皆」 そんな湧き出る心の思いを封じ込めて。 あたしはそれを殺戮の意志に変えて歩む。 自分の道は自分で切り開く。 そう意志を篭めて。 (……カジノか……いってみるか) 歩いた末に見つけた建物。 カジノだった。 遊園地に人が集まっていたのだから施設に人が居る事は容易に想像できる。 (……殺すだけさ) そう想い私は潜入する。 胸にあるものを。 全て殺戮に変えて。 【G-6/カジノ前/1日目/夕方】 【ドライ@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-】 【装備】 クトゥグア(5/10)@機神咆哮デモンベイン 【所持品】 支給品一式×2、マガジン(クトゥグア)×1、懐中時計(オルゴール機能付き)@Phantom、噴射型離着陸単機クドリャフカ(耐熱服付き)@あやかしびと、包帯、業務日誌 【状態】 左足首捻挫(治療済み、患部に包帯を巻いている) 【思考・行動】 基本:玲二(ツヴァイ)を殺す。玲二を取り巻く全てのものを壊す。 0:カジノに潜入 1:もう深くは考えない。殺す。 2:人間を見つけたら玲二を知っているか尋ね、返答に関わらず殺害する。 3:謎の追跡者(曜子)を徹底的に利用する。付け入る隙を探し、殺せる、あるいは逃げられる体勢を整える。 4:後々謎の飛行物体の発射地点に向かう? 【備考】 ※クドリャフカの操縦を覚えました。(なんとか操縦できる程度です) ※クドリャフカの移動速度は1エリアを約5分で通り抜ける程度。 ※業務日誌の最初のページには「麻婆豆腐の作り方」、最後のページには「怪しげな画」が書かれています。 ※ただ最後のページは酷い殴り書きなので、辛うじて「ヨグ・ソトース」「聖杯」「媛星」ぐらいが読める程度です。 ※発電所から伸びる地下通路の存在に気付きました。 ※支倉曜子の能力のみを信頼、危険性を警戒しつつ、その意図を汲むつもりです。 ―――そして時は戻って――――― 【newprologue これが私の新たなスタートライン ~源千華留~】 私は唖然とした。 周囲を廻っていたら聞こえてくる爆音やら銃声。 恐らく襲われたんだ。 仲間達が。 私はそして目撃してしまった。 理樹さんが撃たれる所を。 襲撃者が去っていった後私は理樹さんの元に駆け寄った。 ……だけど。 息はなかった。 もう亡くなっていた。 ぎゅと唇を噛む。 でも最後に少しだけ聞こえた。 「リトルバスターズ」 彼は言っていた。 自分が死んだら誰かに継いで欲しいと。 さあ。 私はどうする? りのちゃん達も襲われていただろう。 私は…… 「……決まってるわね」 答えなんか決まっていた。 私は――― ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ふう……とりあえずはここからね」 私は一旦遊園地から離れて電車に乗りG-4の駅前に来ていた。 皆を探したいがそこに居るかも分からない。 襲撃者も居る可能性もある。 だから一旦離れる事にした。 「まず……私がやる事は新たな仲間の確保。皆の無事の確認……そうしましょう」 まずやるべき事は新たな仲間の確保。 ……当座の目的は碧さん達が言っていたクリス、来ヶ谷について探しましょうか。 後はトルタさん達とも合流したい。 それに未だによくわからないなつきさんもだ。 それともとの仲間との合流もしたい。 放送で無事が確認できたら南東部に戻りましょうか。 作戦は迅速に。 且つ丁寧に。 私は彼の意志を次ぐことに決めた。 元々答えなんて一つしかなかったけどね。 その為には仲間の確保が必要だ。 奇しくも私は惨劇に巻き込まれなかった。 でも私その分まで頑張りたい。 理樹さんの為にも。 さあ。 これから忙しくなる。 私は新たなスタートラインにたった。 皆を纏めるリーダーとして。 死んでいったものの意志を継いで。 私は進む。 希望に向かって。 【G-4駅前/一日目 夕方】 【源千華留@StrawberryPanic!】 【装備】:能美クドリャフカの帽子とマント@リトルバスターズ!、スプリングフィールドXD(9mm14/16) 【所持品】 カンフュール@あやかしびと-幻妖異聞録-、理樹の制服トランシーバー、支給品一式×2、ハサンの髑髏面、女物の下着数枚、木彫りのヒトデ6/64@CLANNAD聖ミアトル女学院制服@StrawberryPanic! 【状態】:健康、強い決意 【思考・行動】 基本:殺し合いはしない。りのちゃんを守る。殺し合いからの生還。対主催のリーダーとして行動。 0:リーダーとして進む。 1:新たな仲間の確保。とりあえずクリス、唯湖を探してみる。 2:元の仲間との合流。 3:脱出の為の具体的な作戦を練りこむ。 4:恭介とトルタに若干の違和感。 5:神宮司奏に妙な共感。 6:深優を許さない。なつきについては保留。 7:りの無事を祈る。 【備考】 ※理樹たち、深優と情報を交換しました。 深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。 ※恭介からの誤情報で、千羽烏月を信用に足る人物だと誤解しています。 ※G-4の民家に千華留とりのがF-2の駅に向かう、というメモが残されています。 174 Little Busters! (中編) 投下順 175 契約/果てを求めて 時系列順 直枝理樹 源千華留 190 HEROES 大十字九郎 186 kind ユメイ 195 メモリーズオフ~T-wave~(前編) 蘭堂りの 杉浦碧 194 乙女はDO MY BESTでしょ?~じゅうななさいばーじょん~ 橘平蔵 鉄乙女 ドライ 193 いつでも微笑みを/トルティニタ・フィーネ(前編) 支倉曜子 185 Good Samaritan
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Little Busters! (前編) ◆UcWYhusQhw 【epilogue伝えられないメッセージ~回想~直枝理樹~】 ああ。 僕は…… 見上げる空は紅くて。 僕の胸のように。 ねえ、鈴、謙吾? 僕は間違っていたのかな? 僕は皆に助けられて。 そして皆は僕の為に戦って。 そして消えて。 僕だけが助かって。 こんな筈じゃなかったのに。 僕はこんなの為に頑張ってわけじゃないのに。 ねえ 僕はただ護られているだけだったよ。 聞こえてくる騒音。 命の叫び。 僕が皆と一緒に頑張ってきたもの。 リトルバスターズ。 それが散りじりになっていく。 僕は上手くいかなかったよ。 ……恭介。 皆を引っ張っていくはずのリーダーなのに。 皆に護られて。 僕は何なんだろう? ……あは わからないや。 ハサンさん。 僕届かなかった。 まだ頑張りたいのに。 まだ終わらせたくないのに。 皆が皆のリトルバスターズ。 リトルバスターズ。 ああ。 見えなくなってきた。 ねえ恭介。 僕がやった事は間違いじゃないよね……? ああ。 ああ。 やっぱり死にたくないや。 折角生かして貰ってるのに。 ……生きたい。 ……生きたいよ。 リトルバスターズはここに。 ずっとずっと。 ここにある。 「僕らの……リトル……バスター………………ズ」 【直枝理樹@リトルバスターズ! 死亡】 ―――時は遡って――― 【episode1 カナシキ鬼の輪舞曲~鉄乙女~】 満たされない。 全てが。 飢えも。 乾きも。 強さも。 全て。 全て。 ああ欲しい。 欲しい。 それにさっきから私の頭にチラつく男は何だ? さっきまで覚えていたはずなのに…… あれ? なんだ? 確かその男を食べたのは知っている。 なのに思い出せない。 彼のことが。 どういう存在だった? 彼は……? 飢えの余り忘れてしまったのか? いつも私の傍にいた。 いつも笑顔を振りまいてくれていた。 いつも。 いつも…… 確か名前は ……レ…… なんだこれは? なんで私の心を占める。 邪魔だ。 でも大切にしたい。 忘れろ。そんな事。 忘れた方がいい。 どうでもいい。 この空腹を抑えろ。 抑えられない。 ……あれは? 樹に人間が。 食べれなかった獲物。 ゴクッと喉が鳴る。 行こうか。 私はその獲物に追い駆け出す。 その最中でも頭に残る少年。 その影を忘れようとした。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode2 希望という星の名の下に~直枝理樹~】 「そう虎太郎先生は……」 今僕達は遊園地内の喫茶店の一角を陣取り話し合っていた。 遊園地で待ち続けている僕の前にやってきたのは九郎さん達だった。 だけどそこにいるべき人が一人足りなかった。 加藤虎太郎。 僕がハサンさんを失って逃げている時に助けてくれた人。 その人が死んだ。 あの怪人によって。 悲しかった。 でも。 それでも。 「俺達は歩みを止めちゃいけないんだ。おっちゃんの為にも。理樹」 「……そうだね……うん」 僕は九郎さんの言葉に頷く。 そう歩みを止めちゃいけない。 それが虎太郎先生のためにもなると思って。 そのためにもまずは情報を纏めよう。 さしあたっては九郎さんから得た情報だ。 とはいっても放送前まで共に行動していたのだ。 そこまで互いが持つ情報には違いがない。 「美希ちゃん達は行方知れず……と」 「ええ……」 千華留さんの問いにユメイさんが頷く。 それは虎太郎先生と行動していた美希さん。 九郎さん達が虎太郎先生と会った時にはもういなかったらしい。 生きてるかも分からない。 そして恐らく共にいたというなつきさん。 彼女も行方知らずだった。 無事でいて欲しい。 僕達五人が今できる事は祈る事だけだった。 「これからどうしましょうか?」 「そうだね……うーん」 大まかな情報交換がおわり、りのさんの問いに僕は考える。 次はどうしようかと思案してる時それは聞こえてきた。 「いーやぁぁぁああぁああああぁぁぁーッ!」 女の人の凄まじい叫び声が。 そしてズドーンと何か落ちるような音。 僕ら咄嗟に構え喫茶店を出てその場所に向かう。 襲撃者がいるかもいるしれない。 そして襲われている人がいるかもしれない。 そう思ったら体が動いた。 僕達は慌てて喫茶店を出る。 「いたぁ……いきてる……いきてるよ……ねえもうちょっと優しくできなかったの?」 「うむ。儂もどう着地すればいいか忘れておったわ」 「は、はあ!?……うーあたしよくいきてた……うう」 そこいたのは泣きながら喜んでいる女の人と仮面を被ったおじさん。 あれ斉藤の仮面? なんでだろう? 「あー!? お前は!」 「ひ、ひぅ……」 「うまぅー?」 九郎さんがおじさんに向かって声を上げる。 ユメイさんが怯える。 おじさんが首を傾げる。 んー。 なんだろう? この不思議な光景は。 あとおじさんの声は何処かで聴き覚えがある。 「この誘拐犯!」 「失礼な奴め儂を誰と心得ている!」 「……ひぅ」 えっと…… 九郎さん達の声をよそに僕は考える。 「どうしましょうか?」 「そうね……」 脇で千華留さん達の声もよそに考える。 あの姿どっかで…… あ…… 「儂の名は橘平蔵である!」 「……平蔵さん」 そうだ。 平蔵さんだ。 放送で名前が呼ばれなかったから生きていると思ったけど。 ……良かった無事で。 そして着てくれたんだ。 ……うん。 「おお……良くぞ無事だったな直枝!」 「はい!」 僕は平蔵さんに抱きしめられる。 僕達は再会に喜ぶ。 「えっと……」 「どういうことかしら?」 「さあ……あたしもわかんないというか貴方たち誰?」 「ひぅ……」 「……理樹?……だー訳分からん!」 あ…… 後ろで困惑する仲間達。 そういえば詳しい事いってなかったっけ? 首を傾げるりのさん。 口に手を当て不思議がる千華留さん。 腕を組んでる女の人。 ただおびえるユメイさん。 頭を抱える九郎さん。 ここに。 僕らが集めた仲間たちが。 しっかりと。 集まっていた。 何故かそれを見た時。 僕は何故か心が躍った。 鈴。 しっかりいるよ。 僕らの仲間たちが。 リトルバスターズたちが。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode3 地獄を告げる死神たち~ドライ、支倉曜子~】 彼女達は進み続けていた。 ただ言葉もなく。 いや語る必要性もなかった。 彼女達はただ他のものに死を与えるだけでいいのだから。 参加者に死を告げる者たち。 方や最強の暗殺者。 方や人を捨てた怪人。 奇妙な鎖で結ばれた二人はただ進む。 付かず離れずの距離で。 隙あれば相手をくらおうとの意志で。 進む。 ただ進む。 絶対の意志を持って。 彼女達は進む。 目前に迫るは華やかな遊園地。 希望の星が宿るこの場所に。 死を告げる者たちは目前へと迫っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode4 新たな糸。絡み合い交差する糸~源千華留~】 「そうなんですか。クリスさんという人を探して……」 「そういう事。あたし達その為ここに来たのだけど……見てないみたいね」 ふうと彼女は溜め息をつく。 中々のスタイルをもつ彼女の名は杉浦碧。 私は彼女を見つめる。 理樹さんの仲間だといっていた平蔵さんと行動していた彼女は今まで不明だった人達の情報を教えてくれた。 「それでそのクリスさん唯さんという人達は安心できるのね」 「ええ、大丈夫よ千華留ちゃん」 私の確認に碧さんが頷く。 彼女が行動を共にしていた人達。 クリス・ヴェルティン。 来ヶ谷唯湖。 この二人は殺し合いに乗ることなく行動しているらしい。 来ヶ谷という人物は理樹さんの知り合いらしい。 どうやら私に似てるらしいけど…… 機会があったらあって見たいわね。 クリスという人物。 その人は理樹さんも会ったという静留さんを止める為に動いているらしい。 静留さんが殺し合いに乗っているとの情報を聞いた理樹さんは何処か沈んだ顔をしていた。 そしてその静留さんを止めるという鍵になるらしい人物がなつきさん。 静留さんの大切な人。 そう彼女を止めるには必須な人物のようだ。 このことを踏まえ理樹さんが決断した選択は 「取り敢えずクリスさんと来ヶ谷さんの捜索。そしてなつきさんを見つける事を優先しよう」 名を上げた3名の捜索。 クリスさんと来ヶ谷さんは共に行動し仲がよいと聞いた。 なら一緒に行動してる可能性が高い。 ……まずは取り敢えずは指針が明確に決まっている人ってことね。 「来ヶ谷さん……無事でいるかな」 「心配してもはじまんねえよ……他にやる事はないか理樹?」 心配する理樹さんに九郎さんが次の行動を促す。 頷いて彼は 「そうだね……後は細かい事を決めたいんだけど……葛木さん達は来ないのかな」 「葛木さんって理樹さんの仲間ですよね」 「うん……落ち合う約束をしたのだけど……心配だ」 りのちゃんの問いに理樹さんが心配そうに頷く。 彼が最初に星を与えたという人物。 その仲間は待ち合わせの時間を過ぎても来なかった。 理樹さんはその仲間達がきになるのか何処かぎこちない。 ……ふう、仕方ないわね。 「私が周囲を探索してみるわ。迷ってる可能性もあるしね」 「……千華留さん?」 私は理樹さんにそう提案する。 このまま気になっているようでは会議も進まない。 ……なら。 私はここを離れて捜索する事を考えた。 確かに単独行動で非常に危険だ。 しかし単独だからこその利点もある。 だからこその提案だった。 「嬉しいけど、危ないよ」 「大丈夫よ、遊園地周辺しか廻らないから」 「……わかったよ……気をつけて」 私は理樹さんを納得させた。 これでいいわ。 リーダーが不安のままではメンバー皆が不安になるものね。 私は銃だけを持ち喫茶店から出ようとする。 デイバックも持っていこうか考えたがそこまで遠出はしないだろうしおいていく事にした。 「千華留さん! どうか気をつけて」 「ありがとうりのちゃん……」 近寄ってきたりのちゃんの頭をなで抱きしめる。 相変わらず可愛い子…… もやもや沸き起こる感情をおさえ私は手を振りそこから出て行った。 振り返ると皆笑顔で私を送ったている。 とてもほほえましい光景だった。 だけどそれがわたしにとって仲間が全員揃っているのを見る最後の光景になってしまった。 ――さあ……地獄の始まりだ……――― 【episode5そして始まるカナシミへの行進曲 ~大十字九郎~】 「そうか……鉄はもうそこまで」 平蔵さんが深く溜め息をつく。 俺達は怪人――鉄乙女について知ってる事全て平蔵さんに話した。 2人の人間を殺した事。 俺たちと死闘を繰り広げた事だ。 平蔵さんは天を仰ぎ目を瞑っている。 どうやら教え子らしい。 平蔵さんはどう思ってんだろうか。 ……その胸中は俺には分からないけど。 深い溜め息。 きっとそれが平蔵さんの思いのような気がした。 「ミキミキ、無事でいて……」 「碧さん……そうですね」 美希を心配する碧。 俺と美希が出会う為に美希と行動してたらしい。 だけど美希は俺にそれを伝えなかった。 何故伏せとく必要があったのだろう? 美希が碧を信用してなかった? だけど話してる限り碧は善良な人間だ。 まさか。 何か美希に都合が悪い事でもあったのだろうか? ……疑ってかかっても仕方ないか。 「じゃあ皆……詳しい事だけど」 理樹が意見を纏めようと立って皆に居ようとする。 その姿は凛として立派だ。 だけど。 聞こえてきた。 俺たちに地獄を告げる声が。 「勝利すべき―――――」 全てを飲み込み。 また消滅させる。 「――――――――黄金の剣!!」 破滅の光が。 そうそれは鬼神が放つ最悪の光。 それが窓ガラスを飲み込みただ突き進んでいく。 狙いは理樹。 その光に対してすぐに体が動いたのは平蔵さん。 「直枝! 危ない!」 平蔵さんは理樹の前にたち理樹を押し光の射線上からはなす。 俺は自分のみを護る為に避けるので勢一杯だった。 そして理樹の代わりに射線上に立った平蔵さんはその光を避けることが出来ず 「ぬおおおおおお!?!?」 その半身を焦がす事になった。 俺はただその流れをただ見ることしか出来なくて。 悔しかった。 握った手が真っ赤になるぐらい。 「平蔵さん!」 「……大丈夫だ……直枝。致命傷ではない」 理樹が平蔵さんに駆け寄る。 平蔵さんは大きな怪我を全身に負っているが致命傷ではなかった。 ……可笑しい。 威力が落ちている? 俺はそんな事を考えつつ光を放った方向へ目を向ける。 敵意を持って。 そこに立つのは鬼の化身。 俺はその名を怒りを篭めて叫ぶ。 「鉄乙女! 畜生……よくも!」 乙女は黄金の剣を持ってそこに立っている。 彼女はにやりと笑って 「……やっと見つけた……獲物」 そう告げると俺たちに向かってまたその剣を掲げる。 剣にまとわりつく魔力。 やばい! もう一回打つきだ。 「避けろおおおお! 皆ああああああ!」 叫ぶと同時に俺は理樹と一緒に左に避け、りの達は右に。 平蔵さんは乙女さんの下に駆け寄った。 再び発射されようとする光。 乙女が剣を掲げその名を告げようとする 「勝利すべき……がぁ!?」 「この馬鹿者がああああああ!!」 が告げられることなく乙女は外に喫茶店の外に吹き飛ばされていった。 吹き飛ばしたのは橘平蔵。 彼女の師だった。 平蔵さんはそのまま理樹のほうを向き 「直枝! お前達は逃げろ! 鉄は任せろ!」 「そんな無茶だよ! そんな怪我で!」 「無茶じゃない! ゆけい! 直枝! お前は希望なのだ! お前はここで倒れてはならぬ! だからゆけい!」 平蔵さんが理樹を説得する。 理樹はその言葉にうつむき、しかしやがて顔を上げてそれに頷いた。 「わかりました……どうかご無事で」 「うむ……直枝もな……大十字、杉浦、直枝を頼む」 平蔵さんの頼みに俺はただ頷いた。 いや頷くしかなかった。 そのただ穏やかな声に俺はあのハサンと同じ様子を感じ取って。 ただ頷くしかなかった。 「逃げよう、皆。散開して駅で会いましょう」 「おーけい。わかったわ」 その理樹の言葉に俺達は散らばる。 理樹と俺は左側の出口から。 りの、碧、ユメイさんは右の出口から。 ここに平蔵さんを残して。 胸にたっぷりの悔しさをもって。 俺は駆け出した。 畜生……! 畜生が! 何をやってるんだよ……俺は! ギリと歯軋りをする。 平蔵さんを残して…… 俺は…… 結局立ち止まったままなのか? ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 【episode6 OK,itistimeforhunting ~ドライ、支倉曜子~】 彼女達は辿り着いた。 憐れな獲物たちが居る場所に。 彼女達は緊張も興奮もしない。 ただ無慈悲に。 ただ冷徹に。 獲物をかっていくだけ。 そして彼女が遊園地に入った時爆音が轟いた。 その時怪人が一瞬のその音に反応する。 暗殺者が怪人から離れっていった。 一瞬の隙を突いて。 暗殺者に共に行動する理由もない。 能力についてなら信頼している。 また機会があれば合流する事もあるだろう。 ……最もそのときは互いに殺し合いを始めるかもしれないが。 怪人は己の一瞬の隙を悔いた。 太一を殺す可能性があったからだ。 だがすぐに思考を切り替える。 取り敢えず今の音の場所に。 新たな獲物を狩る為に。 後は二人とも共通な事を行なうだけ。 さあ。 狩りの時間だ。 173 Rewrite 投下順 174 Little Busters! (中編) 173 Rewrite 時系列順 160 世界の中心、直枝さん(後編) 直枝理樹 源千華留 大十字九郎 ユメイ 蘭堂りの 杉浦碧 橘平蔵 ドライ 支倉曜子 156 赤より紅い鬼神/無様を晒せ (後編) 鉄乙女
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その他 AIRをエクスタシー!!させてみたΣ(∵)(http //circle.zoome.jp/niwatori/media/40/) 【MAD】CLANNAD エクスタスィー風味(http //zoome.jp/risin/diary/6)
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タグ 明るい 曲名L DAM/JOY/UGAにて配信中 歌 Rita 作詞 麻枝准 作曲 麻枝准 作品 リトルバスターズ!OP 安玖深音ver 榊原ゆいver 鳥羽すのver リトルバスターズ! オリジナルサウンドトラック
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原曲・Rita 作詞作曲・麻枝准、編曲・中沢伴行,尾崎武士 PCゲーム「リトルバスターズ!」OP曲。 【登録タグ 2007年の楽曲 J-POP Key Rita アダルトゲーム アニソン ゲームソング リトルバスターズ! 理多】 カバーした声優 愛美 伊藤静 いのくちゆか 黒河奈美 後藤麻衣 榊原ゆい 矢作紗友里
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